経営難で球団存亡の危機に瀕していたプロ野球・独立リーグの四国アイランドリーグに所属する球団「高知ファイティングドッグス」。
しかし、高知出身の若き実業家・北古味鈴太郎が一般公募によりオーナーに就任することで事態が大きく変わっていく。
バイタリティ溢れる北古味は抜群のアイデアマンでもあった。自らの弟や同級生やその知り合い、またその知り合いから人材を集め、野球チームとは思えぬ事業展開を繰りひろげ、自らも売り子として球場でパンを売ります。
選手たちに練習後、グランド脇の畑で野菜を作らせる。参加費を取って外国選手のトライアウトをし、野球好きな女医をボランティアのチースタッフにする。ついでに地域の訪問介護をやってもらう。引退したばかりの選手をいきなり社長に抜擢するとかいろいろやります。
なかでも本のタイトルにもある「牛を飼う」。このエピソードは秀逸で、しかも胸を打つなあ。
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