晴耕雨読と〇部録

ビブリオバトル、茶トラネコ、書評、日々の雑感などを書き連ねる

書籍・雑誌

『仁義ある戦い -アフガン用水路建設 まかないボランティア日記-』杉山大二朗

著者の杉山さんは、大学卒業後、定職には就かずイラストレーターや様々な仕事をしていた。旅先のバンコクで知人からアフガニスタンの話を聞き、中村哲先生の本を奨められる。日本に帰り本を読み衝撃を受ける。そしてぺシャワール会のホームページで「現地ワ…

『AIとSF』 日本SF作家クラブ編

日本SF作家クラブ編集による短編集である。ポストコロナとSF(2021)、2084年のSF(2022)に続く書下ろしアンソロジー。 まだ”AI”という言葉がなく、電子頭脳あるいは電子計算機、単にコンピューターと呼ばれていた時代からそれらを題材にした小説があった。…

ビブリオバトルに参加しました

4/28(日) 第113回志津ビブリオバトルに参加しました。私は第2ゲームに「夏目漱石ファンタジア」で参戦しました。 seiu-neko.hatenablog.com 結果です。赤字がチャンプ本です 第1ゲーム テーマ「渋谷」 1 東電OL殺人事件 (佐野眞一)2 神の犬 (谷口ジ…

数年前に読んだ本「女装と日本人」

女装と日本人 (講談社現代新書) 著者 : 三橋順子 講談社 発売日 : 2008-09-19 ブクログでレビューを見る» キワモノ系の本かと思って読んだら、かなりアカデミックな内容で驚いた。著者は、戸籍上は男性で、M t F のトランスジェンダー(性別越境者)で、社会…

昨年読んだ本「奇跡のバックホーム」

奇跡のバックホーム (幻冬舎文庫) 著者 : 横田慎太郎 幻冬舎 発売日 : 2022-07-07 ブクログでレビューを見る» 読んでるうちに目がうるうるしてきた。 2023年プロ野球セ・リーグは阪神タイガースが優勝した。9月14日の巨人戦、タイガースが9回表を抑えればリ…

読んだ本 「夏目漱石ファンタジア」

夏目漱石ファンタジア (ファンタジア文庫) 著者 : 零余子 KADOKAWA 発売日 : 2024-02-20 ブクログでレビューを見る» ラノベなのだが、本書は紛れもなく怪作である。第36回ファンタジア大賞受賞作。 日比谷焼き討ち事件を端緒とする言論統制を目的とした政…

山本先生 まだお若いのに残念です

SF作家の山本弘先生が先日お亡くなりになりました。「BISビブリオバトル部シリーズ」好きでした。もう続きは読むことができないんですね。 BISビブリオバトル部1 翼を持つ少女 上 (創元SF文庫) 著者 : 山本弘 東京創元社 発売日 : 2016-04-28 ブ…

以前に読んだ本「時砂の王」

人類はETが造りだした「バーサーカー」に敗れ去り、もはや滅亡は避けられない。人類は最後の望みを託し、人型人工知性体メッセンジャー達を戦略支援知性体「カッティ・サーク」とともに過去へと送りこむ。「人類滅亡」の未来を変えるというか、時間軸を分…

ビブリオバトル最新結果

2024年3月24日 (日)の第111回志津ビブリオバトルにバトラーとして参加しました。常連さんたちが不参加ということもあって。参加者6名でうちバトラー4名でした。当初2ゲームの予定でしたが、テーマフリーで1ゲームとなりました。 結果は以下の通りです。

以前に読んだ本「一銭五厘たちの横丁」

一銭五厘たちの横丁 (岩波現代文庫 社会 12) 著者 : 児玉隆也 岩波書店 発売日 : 2000-04-14 ブクログでレビューを見る» 「一銭五厘」とは太平洋戦争当時のハガキ料金のこと。転じて召集令状(いわゆる赤紙)のことを指している。実際には。召集令状は郵便で…

最近読んだ本「ホライズン・ゲート 事象の狩人」

第十一回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作である。短い作品だがアイデアがてんこ盛りで、凝った設定となっている。ガール・ミーツ・ボーイがあり、取っつきにくい作品ではない。 大昔の超文明によって人工的に作られたと思われる超巨大ブラックホールの調査…

「オオカミの知恵と愛 ソートゥース・パックと暮らしたかけがえのない日々」を読んで

この本を読み終えたらオオカミが愛おしくなった。特に最後の頁に掲載されている写真は必見です。オオカミはイヌの先祖で共通点も多いことを忘れてはいけないと思った。 西洋ではオオカミは、「赤ずきん」や「三匹のこぶた」に登場する狡猾で残忍な生き物と思…

「こどもホスピスの奇跡」を読んで

タイトルに「奇跡」とあるが、「軌跡」としたほうがふさわしいと思われる。本書は日本で初めてのこどもホスピスの設立に携わった医師、看護師、保育士、患者家族らの記録である。 通常の成人用のホスピスは、終末期の患者を看取る場である。子どものホスピス…

アワヒニビブリオバトルに参加しました

2024年2月6日第110回アワヒニビブリオバトルに参加しました。ハイブリッド開催で会場とオンライン合わせて14名が参加しました。発表希望も多く、2ゲームに分けて開催されました テーマは「文庫本」。発表希望も多く、2ゲームに分けて開催されました。 第1ゲ…

今年はじめてのビブリオバトル

今年はじめてのビブリオバトルの結果です。チャンプ本を獲りました。 1月28日【オンライン】第107回志津ビブリオバトル部結果 [E:#x2606]がチャンプ本 第2ゲーム テーマ:自由 ゴジラ-1.0/山崎貴[E:#x2606]ヒトラーの馬を奪還せよ/Aアルテュール・ブラント…

ビブリオバトルを観戦

11月26日(日)に開催された千葉の志津ビブリオバトル(オンライン)で、オーディエンス(観戦者)として参加しました。 結果は以下の通りです。[E:#x2605]がチャンプ本です。 <第1ゲーム テーマ「風呂」>[E:#x2605]①ようかいおふろ/植垣歩子 ②私がベアリ…

全国図書館大会2023 in 盛岡に参加してきました。

さる11月16日・17日に盛岡市で開催された全国図書館大会に参加してきました。下記のリンクでは、参加者は約600名となっていますが、もう少し多かったような気がします。 記念公演は「岩手発 ブラックホール行き 銀河鉄道の旅」と題して、国立天文台水沢 VLBI…

アワヒニビブリオバトル

1月14日(土)に第95回アワヒニビブリオバトル(オンライン)に初めて参加しました。テーマは「テスト」。 ちょっと主催者側の手違いがありまして、途中からの参加となりました。なにか出鼻をくじかれたような感覚でしたが、無事(?)終了しまた。 今年は何…

またまたチャンプ本を獲得

11月27日(日)に開催された千葉の志津ビブリオバトル(オンライン)で、以下の本でチャンプ本を獲得しました、テーマは「童話」。大人でも心に沁みる一冊です。そして大切な人に贈りたい「メッセージ絵本」です。 それから家庭の事情で、しばらくの間ビブリ…

チャンプ本を獲得

10月23日(日)に開催された千葉の志津ビブリオバトル(オンライン)で、以下の本でチャンプ本を獲得しました、テーマは「歴史」ということで、遠野を舞台に三閉伊を背景とした物語です。ちなみに、この本を読むまでは「供養絵額」というものを知りませんで…

久々の対面ビブリオバトルに参加

9月19日に県立図書館で開催されたビブリオバトルに参加してきました。 コロナ禍もあって3年ぶりの開催となりました。この間は、オンラインビブリオバトルに参戦してきたのですが、やはりライブ感が違います。このへんは、スポーツと共通するような気がします…

ビブリオバトル、またチャンプ本を獲得

先月ビブリオバトルでのチャンプ本(ねこはるすばん)を獲得しました。まあ場外戦(?)が功を奏したのでしょうか。読んでみたいと思った方は、下のリンクからお買い求めください。 2021年9月26日(日)第51回志津ビブリオバトル(オンライン) 参加者:バト…

ビブリオバトル、久々のチャンプ本

ビブリオバトルで久々のチャンプ本を獲得しました。あくまで読書がメインで、ビブリオバトルは余技という位置づけですが。読んでみたいと思った方は、下のリンクからお買い求めください。 2021年7月25日(日)第47回志津ビブリオバトル(オンライン) 参加者…

2021年5月ビブリオバトル記録

参戦したビブリオバトルの備忘録として書いておきます。 2021年5月22日(土)佐世保市立図書館ビブリオバトル(第4回オンライン開催) 参加者:バトラー・オーディエンス 合計8名 [E:#x2606]はチャンプ本テーマ なし 1.ヤマユリワラシ 遠野供養絵異聞2.ゼロ…

2021年4月ビブリオバトル記録

観戦及び参戦したビブリオバトルの備忘録として書いておきます。 2021年4月25日(日)第41回志津ビブリオバトル(オンライン) 参加者:バトラー・オーディエンス 合計11名 [E:#x2606]はチャンプ本テーマ「休」1.関西ミュージアムマップ2.ぼくがぼくであるこ…

レビュー・書評というよりは読書感想文か

年間100冊くらい本を読みます。読んだ本のレビューというか感想をSNSにアップしております。出版社や作家さんのフォローしたり、逆にフォローされたりもする。で、そのレビューだか感想を「いいね」されたりすることもある。その本の出版社からならばとも…

鬼滅の刃 最終巻

鬼滅の刃の最終巻の発売日。書店のレジは長蛇の列で、会計するまでに15分以上かかった。思ったのだが、作中に登場する「鬼殺隊」はアニメ”BLOOD+”に登場する「赤い楯」に似ている。非公然の民間組織であり、頭領が世襲制で私財を投じて運営している。そし…

岡村隆史氏の発言で思い起こしたのは、検閲済のこの本でした

親の借金のため、吉原の遊郭に売られた女性。その女性が娼妓として暮らす中で綴った日記です。 大正15年に発行され、柳原白蓮があとがきで「地獄の記録」と評しています。ところどころ「検閲」で墨塗り状態(本書では網掛け)になっています。おそらくは性的…

一関市立一関図書館でビブリオバトル

一関市立一関図書館にビブリオバトルを見に行ってきました。 日時 令和元年8月4日(日) 10時30分~場所 一関市立一関図書館 1階学習室対象 一関市内の中学校、高等学校に通う生徒 バトラーは7名(申込は8名)女子4名、男子3名。 オーディエンスは、私…

2018年のラストバトル

先日「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」を見終わってから、県立図書館で今年最後のビブリオバトに参戦してしてきました。 今回は天皇誕生日かつ実質的にX’masという最悪(?)の日程のせいか、バトラー(発表者)は私のほかは、図書館スタッフ2名、計3名とい…