晴耕雨読と〇部録

ビブリオバトル、茶トラネコ、書評、日々の雑感などを書き連ねる

人社OB 関口尚著「プリズムの夏」を読む

 2月に開催される「進路選択セミナー」の講師の一人として、作家の関口尚氏をお願いすることになった。
 ということで、2002年に小説すばる新人賞を受賞した「プリズムの夏」を読んでみることにした。ちなみにこの賞の受賞者は、直木賞をとることが多いらしい。

 さっそく、市立図書館の蔵書をネットで検索したが、自宅近くの図書館には蔵書がなかった(他の作品はあった)。他の図書館から取り寄せると時間がかかる。では購入かと思ったが、近隣の書店にも在庫が見当たらない。ネット書店ではハードカバー版は品切れのところが多く、中古本(安い)を購入を考えたが、作者の印税を考慮して文庫版を購入した。当然ながら集英社である。

 読んでみての感想をネタバレしない程度にツラツラと書いてみる。

 高校生の男の子二人と年上の女性がおもな登場人物。あっ、三角関係にはなりませんよ青春小説ですから、そんなにドロドロしません。ストーカーっぽい男は出てきますが。この年上の女性はうつ病という設定ですが、ちょっと違う。うつ病はこんなんじゃない。あとお互いに箏(こと)をたしなんでいたとか、終盤のタイミングの良さ(悪さか)など「都合のよい偶然」が目に付く。デビュー作だからしかたないかな。でも物語の背景とか設定は重要だ。

 でも、「青春小説」は勢いで読むもの。ページ数が少ないので、2時間足らずで読了。個人的評価 B。
 そのうちに自宅近くの図書館にある作品も読んでみよう。皆さんは、できれれば本を購入しましょう。

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