渡邉格 田舎のパン屋が見つけたの「腐る経済」(講談社α文庫)
文庫で読了 単行本の時から気になっていた本。
これは脱サラしてパン屋をはじめたという話というよりは、経済学の本です。しかも反グローバリズムです。なにせ田舎を強調しているくらいですから。でも、内容は難しくなくスラスラ読めます。
利潤を追求しない、事業(規模拡大)もなし。自分たちでやれることだけやる。完全自然志向、人工物無添加で天然素材を使用。だから商品単価は当然高くなる。価格競争では勝負にならないが、他にない商品価値をつける。そこで商売が成り立つ。
この本では、「小商い」と言ってますが、いわゆる「お店屋さん」、うちらの地方で言う「店っこや」をやる。家族的経営、家内制手工業の世界です。いまそういうところは、少なくなってきましたね。
うちの近所にさかな屋兼雑貨屋さんがあります。商品をポリ袋にいれるのではなく、古新聞で包むという昔懐かしい商店。儲けはたぶん少ない思います。そういえば、最近は買ってません(すんません)。後継者いるんでしょうか? ぜひ続けてほしいんですけど。買いに行きます。
このタルマーリーというパン屋ですが、本の出版から時が経ち、クラフトビールを製造するため移転してます。
近況はこちら。通販もあります。
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