晴耕雨読と〇部録

ビブリオバトル、茶トラネコ、書評、日々の雑感などを書き連ねる

『くまとやまねこ』湯本 香樹実 (著)、 酒井 駒子 (イラスト)

 喪失と再生の物語。

 仲良しだったことりが死んでしまい、悲しみにくれるくま。くまは綺麗な木箱を作り、ことりをそこに入れて常に持ち歩く。森の動物たちは、くまにことりのことを忘れるようにと言いますが、くまは家に引きこもってしまう。

 ある日、外に出たくまは旅するやまねこと出会う。くまは、やまねこのバイオリンの演奏を通じて心を癒される。そして、ことりを森に埋め、やまねこと共に旅に出ることにする。くまは。新たな友達を得ることで悲しみを乗り越えることができた。モノクロームの絵がとても良い。

 TVドラマ「海のはじまり」のなかで取り上げられた絵本。